自動車保険の偉大さを事故で知る

交通事故

私が追突事故を起こしてしまったときのことです。すぐに脇に停車させ、まず相手の様子を確認しに車外へ出ると、相手の方も出てきてくれました。免許証を提示し、謝罪と心身の状況を労わると、相手の方も笑顔で対応してくれたので少し安堵しました。

そして事故を起こしたときの鉄則、とにかく警察へ通報です。状況を伝え、普通でしたら警察の方が来てくれると思いますよね?違いました、「動けるなら警察署まで来てくれ」と言うのです。私も相手の方も不慣れな土地で、事故のショックのあと、バンパーが落ちそうな車とトランクが半開きの車で、警察署を探すことになりました。幸い5分程度で到着しましたが、そんな思いまでして到着した警察署では5分程度書類を書いて終了、あとは関与しませんと言い放たれて警察署を出ました。事故の程度にもよるのでしょうが、警察ってそんなものなのですね、労わりの言葉もなく車の状態すら見てくれません。

途方に暮れる思いで、相手の方と今後を話します。警察署で記入した書類の写しを交換し、お互いの連絡先と個人情報を提示します。自動車保険は任意保険もしっかり加入していたので、その旨を伝えると「人身事故にはしないが、代車だけは請求する」と言われました。代車がどうしたら用意できているのかすら知らず、その場ですぐ加入している自動車保険会社へ連絡しました。

スタッフの方の誘導するまま答え、相手の方の要望を伝えました。さすがにプロです、まず私自身を労わってくれたことに何だか感動してしまいました。保険内容の確認後に、相手の方ともスタッフさんが話します。私の代わりに丁寧な謝罪と補償がしっかり行える旨、そして代車もすぐに用意できることをお話ししてくれました。その電話も5分程度で終了、相手の方も「自動車保険加入してくれていて良かったです、スタッフさんも凄く丁寧でしたね」と納得されていました。今後特に謝罪は必要ないということで、ご自宅へ伺うこともなく終わりました。その後トラブルもありません。

とても幸運だったかもしれませんが、警察のあっさりとした事務的な対応に拍子抜けし、自動車保険の有難味と対応に感心した一件でした。「警察が親身になって何とかしてくれる」と思っている方がいたら、その考えは改めた方が良いでしょう。警察に報告することは絶対必要ですが、はっきり言って何もしてくれません。頼りは自動車保険ということを痛感しました。任意保険への加入もおすすめします。